水飼 茂の無料経営相談室


 
靴専門店の店主です。心配なのは靴専門店の未来はどうなりますか、周りの同業者はどんどん減り続け、残っている私の店の業績も厳しい。息子に継がせるかどうか悩んでいます。お知恵をお貸し下さい。(靴専門店店主)
2016.1.13



 ご心配ありません。信じられないでしょうが、靴専門店だけは生き残れます。どの業界もこれから凄まじいダウンサイジング(規模縮小)現象が起きますが、靴市場だけはピーク時の7割程度を維持していますし、この十年間の需要は、横ばいもしくは若干上向いています。

  理由は健康産業の一つで、靴は無くてはならない必需品ですし、ファッション・トレンドを、靴やバッグなど雑貨で表現するようになったからです。これはアパレル市場を見れば明らかです。日本統計協会の家計調査によれば、ファッション・トレンドセッターのトップを走る、レディス・アパレル市場は、ピーク時の四分の一、75%減に縮小しました。アパレル業界で靴・バッグの扱いが増えたのは、本業の服だけでは経営が成り立たなくなったからでしょう。

  健康に無くてはならない靴であっても、単に足の健康をだけを売り物にした、コンフォート靴の需要は湿り勝ちです。IT時代はヴィジュアル社会ですから、おしゃれでなければ見向きもされません。シニアやシルバー層に受け入れるためには、若々し高機能靴が求められます。ファッションは身に付ける人の気分を高揚させ、身体の免疫力を高め、健康体にするからです。

  これでもうお解かりになられたと思います。靴専門店はファッション・トレンド靴を追い求め、しかも高機能・高価格靴を扱う、超専門店を目指しましょう。中価格・高機能靴はABCマートのようなチェーン店、低価格・定番靴は靴チヨダやネット販売には敵いません。超専門店とは憧れ靴を売る店を指します。わざわざ店まで足を運び、ファッション・コーディネイトと、丁寧なフィッティングでお客様を陶酔させる接客を行う店のこと、しかもネットに無いヴュジュアル性が必須です。このように考えると、店は劇場・販売員はキャストを務める、ドラマタイジング型営業の時代が到来しました。

  息子さんには、靴専門店の未来はこのように素晴らしいと言い続け、勉強に励むようアドバイスして下さい。私の著書「商売繁盛の極意」をお求めになったり、弊社の各種セミナーを受けさせるようお勧めしましょう。勉強は先人たちの成功例と、失敗例をまとめたもの。勉強すれば靴業界の未来は素晴らしいことに気付くでしょう。

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