水飼 茂の無料経営相談室


 
地方小都市で靴専門店を経営しています。3代続いた老舗ですが経営状態が厳しく、このままでは廃業に追い込まれそうです。息子は大学受験準備中で卒業後店を継ぐ考えているようですが、息子の将来を思えば、親は別の道を進ませるのがベターと考えています。大学の進路を含めてどのように考えたら良いでしょうか。(靴専門店店主)2012.7.30


インターネット時代に生き残れる店は飲食と美容などサービス業だけです。物品販売業は店舗コストの面でネットショップに太刀打ち出来ず、殆んどがネットに取って変られるでしょう。でも靴だけは生き残れる可能性が高い。安心してご子息に継いで貰いましょう。その理由は

  ①健康性の提案が求められるので、サービス業的性格が強い。
  ②ライフスタイル性の提案が求められるので、これもサービス業的性格を持つ
  ③消耗性が強く生活必需品的要素を持つからです。

  靴でもケミカルは①を欠きますからネットで売られますし。ネットの世界は熾烈な価格競争に晒されますので、ごく一部の大手しか生き残れないでしょう。アパレルは①と②を欠きますし、食品は②を欠く、自動車産業は①と③を備えていないので没落必至。このように考えますと如何に靴業界が恵まれているかがご理解いただけるでしょう。

  そこでご子息に事業を継承させるコツ
  ①靴専門店だけがファッションの基幹産業として生き残る
  ②三代続いた老舗である誇りを持つ。間違ってもご子息の前で「辛い」
  「大変」と愚痴をこぼさない
  ③大学は芸術学部を選ぶ

  これから全世界が環境の世紀を迎えます。市場は縮む一方ですから、美意識は文明から文化へ移行します。文明の時代は経済や経営学部がもて囃されますが、文化の時代は芸術性が求められます。ご子息の進路は音楽・絵画を専攻されるのが良いでしょう。なぜなら靴はファッション文化の一ジャンルですから。



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